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結婚指輪に潜む奥深くも恐ろしい情念とは

「順境にあっても逆境にあっても、病気のときも健康のときも、夫(妻)として生涯、愛と忠実を尽くすことを誓いますか。」

「はい」

彼は微笑みながら、彼女の薬指に指輪をはめた。

映画のワンシーンのようなプロポーズはだれでも一度は憧れるだろう。

ここで欠かせない小道具はこの指輪だ。

「結婚指輪をしている男性は愛妻家」と言われることが多いが、実は、そこには少し奥深い心理が隠されている。

常に結婚指輪を身につけている人の心理として真っ先にあげられるのは、男女を問わず自分と相手に対する「制約」だ。

結婚式という幸せの絶頂とも言えるこのシーンで交わされる結婚指輪だが、歳を重ねると、それが幸せの象徴から二人を縛る足かせのようになってくることがある。

結婚指輪をはずさないというのは、もちろん愛情の証でもあるが、一方で目に見える形で愛情を確認していないと不安になるという関係とも取れなくはない。

「浮気は許さない」というメッセージを発信している"代弁者"でもあるわけだ。

また、結婚指輪をしている人は、結婚という社会的な結びつきを重要視していて、お互いに束縛される関係を肯定的に捉えているフシがある。

常識的で規範意識も高い几帳面な性格だが、反面、窮屈で時に嫉妬深いという側面も備えている。

そう考えると、単なる既婚者の証にとどまらず、その人の心の奥に潜む情念もあらわにしてしまう結婚指輪が、実に恐ろしい存在なのである。



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